「学校作業療法」へのあこがれ

こんにちは。
外資系の療育機関で、子どもたちのサポートをしている作業療法士のゆこです。

「学校作業療法」

この言葉をはじめて聞いたのは、約4年前。とある作業療法の学会講演でした。

これまで、海外における作業療法士は、日本とは待遇や働いている領域などが違うようだ、ということは聞いていました。
その学会では、初めて海外で働いている作業療法士の話を聞くことができ、しかも学校の中で働いているというから驚きでした。

日本では、作業療法士は基本的に学校の中で「作業療法士」として働くことはできません。

でも学校の中にこそ、作業療法士は必要なのではないか?
子どもたちの学びをサポートすることは作業療法士の得意分野ではないか?
とずっと思い続けていました。

精神科で働いていた時には、大人の方の支援がほとんどでしたが、昔の文化ゆえに適切な時に適切な支援を受けることができず、何十年も入院している方を見てきました。もっと早く支援が入っていれば、この人の人生は大きく変わっていただろうな、と思わされることがとても多かったです。

放課後デイで働く中では、なかなか学校になじめない子どもたち、親や先生の理解がなかなか得られない子どもたちと出会いました。作業療法士が関われるのは、たった月2回。多い子どもでも、毎週1回、しかもたった1時間ほど。その中でもちろん最大限の支援はするけれども、子どもたちが多くの時間を過ごす学校に入ることができたら、もっとたくさんのことができるのに、と思うことが本当に多かったです。

そして、学校で働いていた時には、医療と福祉はある程度連携しているのに、なぜ教育だけが少し離れた位置にいるということを感じていました。
作業療法士として働くことはできなかったけれど、周りの先生方は作業療法士としてのかかわりを期待してくださっていて、意見も多く求めてくださったり、アイデアを採用してくださったりしました。個別に関わったり、グループでかかわったり、クラスの中に入ったり、色々な支援ができるということもわかりました。

でも、なんで私たち作業療法士は、学校の中で働くことができないんだろう?

そんな中で聞いたアメリカでのスクールOT-学校作業療法の話は衝撃的でした。
これが私がやりたいことかもしれない。

制度がすぐに変わることはないけれど、私が学ぶことはいくらでもできる。

これまで海外に全くと言っていいほど興味がなかった私が、「海外で働くこと」に関心を持った瞬間でした。

その時から4年。
いまだ日本にはいますが、海外の環境の中で働くことができています。
まだ学校の中で働くまでには至っていませんが、この野望は持ち続けたいと思います。

以上、読んでくださりありがとうございました!

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