外資系OT, 改めてインクルーシブについて考えてみる

こんにちは。
外資系の療育機関で子どものサポートをしている、作業療法士のゆこです。

このblogを始めて2年が経ちました。
それを機に、というわけではないのですが、あらためてタイトルにもしている「インクルーシブ」について考えてみようと思います。

というのも、今期の大学の心理学の授業で「障害者・障害児心理学」という授業をとっています。
その授業の初めの部分で「インクルーシブ教育」が出てきて、授業を聞きながら色々思うところがあったので、まとめてみようと思った次第です。

2年前の「考えてみた」はこちらへどうぞ。

さて、とりあえずはつらつらと授業を受けていて出て来た突っ込みポイントをば。

・「発達の最近接領域」はそもそも作業療法士がやっていることである
・日本の障がい児教育の歴史ー養護学校は義務教育でなかった (1974に義務化) って遅すぎん?
・特殊教育から正式に名称が特別支援教育に変わったのは2007年 (提案は2001年)
・サマランカ宣言 (1994) 知らなかった
・インクルーシブ教育はインクルーシブな社会を作るための手段 (サマランカ宣言)
・「障害者の権利に関する条約」の変更は海外発。 世界は2006年、日本で批准されたのは2014年
・特別支援教育制度は理想に過ぎない? (日本人の根本的な思想とか考え方、歴史、伝統の影響が強い)
・インクルーシブ教育って、インクルーシブな教育なのか、インクルーシブに生きるための教育なのか、インクルーシブを理解するための教育なのか
・日本のこれまでの特別支援教育の推進、発展がそのままインクルーシブ教育になりえるのか?
・本人と保護者の意向を尊重するのは難しくないか?判断、希望を丸投げすることにもなりかねない。
・「私にとって/ わが子にとって何が一番いいのか?」なんて誰がわかるんだろう?
・インクルーシブ教育は「障害の有無に関わらず、可能な限りともに教育をともに受ける」ことだけど、「ともに」って誰とってこと?
・そもそも学びの多様性とは何か?通常学級、通級、特別支援クラス、特別支援学校、だけ?その中にも多様性が必要では?
・そうなってくると、学習要領とかカリキュラムって何?義務教育って何?ってことにならないか?
・年齢割で割ってるのも意味なくなるかも?でも年齢割のいいところもある
・そもそも、今世界でインクルーシブが一番進んでいる国ってどこ?
・教職員の専門性の向上ってあるけど、別に教員が全部やらなくてもいいと思うんだけど
・合理的配慮ー「障害のある子どもが学校教育を受ける場合に」とあるけど、どの学校で?公立?
・合理的配慮と、甘やかしやしつけ不足、“発達の近接領域” との区別
・合理的配慮には、人的資源は入るのか?
・バリアフリーとかユニバーサルデザインはもちろんいいけど、それによる弊害はあるのか?そもそもその理由があってそうしていたのでは?

はい。文句ばっかりですね。
でも改めて授業として受けることで、知らなかった情報を知れて、さらに疑問も生まれてきました。

とりあえずは、思ったことの羅列ですが、今後これらを深めていければと思っています。
夏休み中のblogのトピックですね。

以上、読んでくださりありがとうございました!

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