【作業療法の視点】車酔いと車の運転の上手さ

こんにちは。
外資系の療育機関で子どものサポートをしている、作業療法士のゆこです。

実は非常に車酔いしやすい人です。

先日、友人が運転する車に乗る機会がありました。車酔いしやすいのは最初からわかっているので、できるだけ運転手をするようにしているのですが、諸事情により助手席へ。

案の定、酔いました。

決してその人の運転が下手、というわけではないと思います。

ちょっとしたブレーキのタイミングの違い、加速のスピードの違いがどうもダメなようです。
肩こりがひどかったりなど調子が悪いとなおさらで、自分の運転でも酔うことがあります。

感覚統合的にいうと、私は感覚調整の面において、「前庭感覚に対する過敏さ」を持っているんでしょう。
(感覚調整の問題は、低反応/過剰反応の2タイプあって、過剰反応の結果として感覚に対する過敏さや回避行動が現れます)
そして、私はそのことを自覚しているので、運転手を進んでやるし、運転手になれない場合は公共交通機関を優先するし、酔いそうな遊園地の乗り物には絶対に乗りません。
これが私なりの、調整行動ですね。

でも面白いのが、基本的には自分の運転では酔わず、同乗者からは「運転が上手」と言われることが多いこと

これは、感覚統合的にいうと行為機能の面においては、うまく前庭感覚を利用できているということになるんじゃないかなと思います。
自分が酔いたくないので、急ブレーキは絶対に踏まない。減速もできるだけ均等になるようにする。ハンドル操作も丁寧にやることを心掛ける。

もちろん「運転が上手」の要素はそれだけではなくて、信号との距離感をつかむにはもちろん視覚情報との統合、ハンドル操作に関しては固有感覚との統合が必要です。私に関して言うと、自分の前庭感覚が過敏だからこそ、そのセンサーを働かせて加速や原則に関しては上手に感覚をとらえて運転できているのではないかなと思っています。

車酔いしやすいのと、車の運転の上手下手というのは、意外に関連していることなのかも、と思ったのでした。

でも車の中でスマホを見ても酔わない人はうらやましい(笑)

以上、読んでくださりありがとうございました!

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