こんにちは。
外資系の療育機関で子どものサポートをしている、作業療法士のゆこです。
作業療法士として人をサポートする上で、忙しい中で見失っていたことがありました。
本当に、頭をガーンと叩かれた感じだったので、シェアさせていただきたいと思って書いています。
あるひとりのクライアント。
色んな課題を持っていて、凸凹も大きい。でも、サポート受けながらもちゃんと生活できている。
その方の、あるひとつの分野にフォーカスしてセッションをすることになりました。
年齢もそこそこ高いということと、サポートする分野的に半分はトレーニング的な内容。
家庭でも取り組んでほしいから、と宿題もお渡しすることに。
そうしたら、その宿題が引き金になって、簡単に言うと怒らせてしまった。
他にやることもたくさんあるし、宿題はできない。セッションの内容もつまらない。
もう行きたくない。
他の色んなフラストレーションとも重なって爆発してしまったようで、結果的にはセッションは継続できることになりましたが、
私には「ああやってしまった」という、後悔が強く残りました。
最初は、ちゃんとセッションの目的や意味や、全体の流れを説明していなかったな、ということが最初に浮かびました。
でも改めて次回のセッション内容を考えているときに「そういえば興味や関心、一日の流れとか、聞いていなかったな」ということに行きつきました。
作業療法士として、一番大事なことをすっ飛ばしていました。
セッションの時間だけにフォーカスして、
「できないことをできるようにする」ことにだけフォーカスして、
ただ周りから聞いた情報だけに頼ってしまって、
クライアント自身にちゃんと目を向けることを忘れていた。
ほんっっっっっとに、恥ずかしい。
こちらのやりたいことだけを押し付けて、生活全体は見向きもせず、
その人自身は置き去りになっていた。
本当にごめんなさい。
そして、気づかせてくれてありがとう。
改めて関わり方やセッションの内容を考えます。
クライアント自身にも色々質問して「生活全体」を知ることが大切。
セッションの時間、生活のほんの一部の一部。
だからこそ、それがちゃんと効果的に働くように、その他の生活について知り、生活の中でできることやアレンジできることを探し、
そのひとの興味関心や、真のニーズに沿ったものにしていく必要があります。
改めてこれがスタート地点!
以上、読んでくださりありがとうございました!
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