こんにちは。
外資系の療育機関で子どものサポートをしている、作業療法士のゆこです。
そういう学校が多い地域で働いているということもあり(仕事柄あたりまえですね)、
最近、インターナショナルスクールの情報を得ることが多くなってきました。
インターナショナルスクール、と定義されるものは何なのか?というそもそも論はあるんですが、
日本におけるインターナショナルスクールって二分されると思います。
簡単に言うと、海外主体か日本主体か。
そこで英語を「教える」ことをしているかどうか(ESLではなく)。
「英語で」教えているのか、「英語を」教えているのか。
日本語だと一字、助詞の違いだけれど、大きな違いです。
というのも、こんな場面に遭遇したからです。
幼稚園だとよくある、子ども同士のもめごとやケンカ。
だれかがだれかのおもちゃを取ったとか、叩いてきたとか、理由は様々。
それが、インターナショナル幼稚園で起きたとき、詳しい理由はわかりませんが、ひとりの子が泣いていて、ひとりの子が怒っていた。
その時、どちらの子も、ちゃんと状況を説明していなかった。
どちらも日本人の子ども。
育っていないのは彼らの英語力なのか、コミュニケーション力なのか。
日本語だったら状況を説明し、自分の思いを主張できるのだろうか。
英語で言わないといけない状況だから、言えなかったのだろうか。
そもそもそれらを言語化できるコミュニケーション力が育っていないのだろうか。
そう思ったのは、カナダでの教育を見たからです。
同じ年齢の子どもたちは、いやというほどしゃべって自分を主張していた(正しいかどうかはおいておいて)。
なので、もし英語早期教育で、ネイティブ並みにしゃべれるようになっていたとしたら、その場で同じように英語で説明していたはず。
ということは、そこまで彼らの英語力は育っていないわけで、
そこまでのことは期待していない、と言われればそれまでなんだけれど、
その代わりに失っているもの、身につけられていないものがあるわけで。
そこで失敗体験を積み重ねているかもしれないわけで。
英語教育って何なんだ。
悪いものだとは思わないけれど、十分に注意する必要があると思います。
特に、すでに、英語が「第二外国語」になっている子には。
「言語力」じゃなくて「コミュニケーション力」をよく観察してほしいなあ。
適切な状況で、適切なことばを発せるか。
半分愚痴のような、個人的な意見。
以上、読んでくださりありがとうございました!
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